織田軍団最大の危機への始まり…
戦国時代は無論、日本の歴史上で最も有名とも思われる織田信長ですが、彼は決して無敵でも余裕でもありませんでした。
事実、日本中の名だたる勢力に絶えず狙われ意識されながら、どうにか全国統一が見えてきた時にまさかの己の四天王、明智光秀に暗殺されてしまいます。
云わば絶えず戦い続けた織田軍団ですが、最大の危機の一つが始まります。
1567年浅井長政との同盟
前章でも言及した稲葉山城攻めでようやく美濃を手にした頃、信長は浅井家当主長政と同盟を結びます。
後に起こる彼との戦や、勝利後に信長が彼の頭蓋骨を使い何をしたかなどは有名かもしれませんね。
妹のお市を正室に送り込む
信長は長政の正室に妹の市を送り込みます。
この市もまた戦国時代を語る上で重要な人物です。
戦国時代のメインキャスト「浅井三姉妹」
浅井長政やお市も重要ですが、彼らの間に生まれた三姉妹(茶々、初、江)は、文字通り戦国時代を動かす存在になります。
信長に滅ぼされる浅井家、その後暗殺される信長、その信長亡き後秀吉に滅ぼされた柴田勝家、勝家と共に自害したお市。
残った三姉妹は母の市亡き後50年近くに渡り、戦国の終焉と新しい世を走り抜けることになります。
浅井裏切りから始まる6年間の死闘
この浅井家との同盟が裏切られることで、信長は時に絶望的な撤退戦にまで追い込まれます。
ただし、俗に言う「浅井の裏切り」という表現は難しく、厳密には同盟の条件であった朝倉家との不戦を破ったのは信長です。
それでも信長と朝倉との板挟みにあった長政は、朝倉側につくと腹を括った以上信長を全力で消しにかかります。
まさかの義弟によって長年に渡る死闘が幕を開けます。
◇◆関連歴史書◆◇
『忍びの国』
著者:和田竜氏
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※詳細は画像より
『村上海賊の娘』で本屋大賞を獲った著者の中で、信長が出てくる別の作品です。
一癖も二癖もある伊賀忍者たちが初めて一致団結し、100倍の敵で押し寄せる織田軍団と戦う圧巻の作品。
信長がメインでは出てきませんが、主要とはされていない戦を見事に描くセンスと筆力は歴史ファン必読です。
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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後に浅井家と衝突する「姉川の戦い」
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