戦国時代は防御しない
映画やドラマで観る合戦シーンも、研究が進むにつれてひと昔前より再現性が高まってきたようです。
例えば、戦国時代はどうも防御をしなかったそうです。「種子島」と呼ばれた火縄銃もひたすら撃ち合って攻撃します。
本気で「勇者には弾など当たらない」と信じられていた記述が多々あります。
最強軍が先陣
いくつもの家が分かれて行われる合戦では、最も強い軍同士が先陣として戦いました。
一番最初に戦うなんて被害が…と今なら思いますが、戦国時代では先陣に選ばれることは名誉でした。
実際相手の首を取っても、はたまたこちらの首が取られて討ち死にしても「武功」となったため、先陣は最重要なだけでなく最も稼ぐこともできたのです。
槍は突かずに叩き落とし合う
槍と言えば先端の刃で斬ったり突いたりするイメージですが、実際は「叩く」が使い方だったようです。
長槍を持った足軽たちが横にずらりと並び、両軍で上から下へ叩き落とし合う。
一人や二人の使い手がいたところで戦況は変わらなかったでしょう。
刀は使わない?
武器と言えばやはり刀が代名詞ですが、実際は弓矢や鉄砲、槍が主体で、刀は相手を組み倒して首を切り落とす際に使うのがメインでした。
二刀流など存在しない?
ちなみにマニアックですが、「二刀流」として両手に刀を持って戦うことはほぼありえませんでした。
これは多数相手に背後を取られないため、つまり背水の陣の構えです。
合戦はエンタメ?
最後に、暇を持て余す当時の人たち、特に農民などは合戦が行われるとお弁当を持って家族で見物に行ったそうです。
この他にも驚きの知識や研究結果はありますので、時々コラムを挟んでいこうと思います。
合戦の結果だけを追うのではなく、当時の戦いや当事者たちに思いを馳せることでより深く新しく歴史が見えてくるのではないでしょうか。
◇◆関連歴史書◆◇
私自身もそうですが、初めから歴史が好きでたまらない!という人は意外に少ないと思います。
壮大さや生き方への感動、かっこよさや「え、まじで??」 という面白さなど、それぞれきっかけがあって歴史と出会います。
「教科書」のイメージがどうしても強い歴史ですが、「大人の歴史」は全く異なりエンタメであり物語です。
歴史において舞う武将たちと同じ年齢になって気付くことも多々あります。ぜひ何でもよいので一冊読んでみてはいかがでしょうか。
『NHKその時歴史が動いた(戦国武将の野望編)』
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著者:ひさなお
TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。
第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。
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